フリーマーケットアプリ運営のメルカリで会長を務める小泉文明さん(40)は、2006年から12年までミクシィに在籍し、最高財務責任者(CFO)も務めた。全盛期のSNS(ネット交流サービス)「mixi(ミクシィ)」を知る小泉さんに、今のミクシィはどう映るのか。 ――SNS「ミクシィ」を初めて見た時の印象は?
◆衝撃的でしたね。招待制で、知っている人同士がつながり、そこでコミュニケーションができるというのはすごく革命的だったと思います。
当時の若い人は全員やっているという感じで、社会現象でしたね。インターネットで検索することを「グーグル」をもじって「ググる」と言いますが、ミクシィのページの友人リスト「マイミクシィ」も「マイミク」と呼ばれ、定着しました。ヒットしているサービスは動詞や名詞になります。会社のサービスが文化に昇華していく感じですね。
――大和証券SMBC(当時)でミクシィやディー・エヌ・エー(DeNA)などネット企業の新規株式公開(IPO)を担当していた小泉さんがミクシィに移籍したきっかけは?
◆04年2月にミクシィのサービスが始まった少し後から、IPOのコンサルタントとしてミクシィに関わりました。社員数が15人から20人ぐらいのころでした。当時、ミクシィのオフィスは渋谷マークシティにありましたが、暇さえあれば遊びに行っていました。
06年9月にミクシィは上場し役目は終えましたが、「引き続き助けてほしい」と言われました。当時は、ミクシィは「日本だけでなく世界でも」という勢いだったので、そこに参加して企業の価値を高めていくのは面白いだろうと思い、その年の12月にミクシィに入りました。短期間でぐいぐい走ってきた感じだったので、社内はすごく高揚した雰囲気がありました。
◇ライフスタイルの変化に対応できず
――その後、フェイスブックなどが台頭し、ミクシィはSNSのトップランナーの座を奪われていきます。
◆利用者のライフスタイルはどんどん変化します。学生時代と社会に出てからでは当然、付き合う人も変わります。それを、ミクシィ内の一つのフレンドリストの中でコントロールするのは難しかった。古い友人が並ぶミクシィは居心地が悪くなるんです。後から広まったフェイスブックやツイッターの方に新たな友達ができるので、どんどんそちらに移ってしまったのだと思います。
――当時のミクシィ社内の雰囲気はどうでしたか。
◆「ミクシィ好きなヘビーユーザー」が社員になっている感じでした。勢いのある時は、放っておいてもサービスそのものに求心力があって社員がまとまっている感じでした。しかし、伸び悩んでからは社員それぞれが思い描く会社の将来像がバラバラになっていったのではないかと思います。経営側にいた者として、サービスが好調な時期に社内に気を配ることができず怠惰だったと反省しています。
――ミクシィを辞めた理由は?
◆社員がどんどん増え、優秀なメンバーも増えていく中、もう一度自分の手で苦労して小さいベンチャー企業を大きくしたい、という思いが強くなりました。「自分にしかできないことに時間を使うべきだ」と大和証券を辞めてミクシィに移りましたが、会社が大きくなっていく中で、この時も同じように考えました。12年に非常勤となり、同年6月の株主総会で退任しました。退任後、ミクシィの苦境が鮮明になりました。
◇会社の軸は今もぶれず
――現在のミクシィはどう映りますか。
◆ミクシィが15年から始めた家族向け写真・動画共有アプリをずっと使っていますが、あのようなファミリー向けのコミュニケーションアプリは素晴らしいと思います。創業者の笠原健治さんはサービスをゼロから作る天才だと思います。
一方、スマートフォン向けゲームアプリの「モンスターストライク」は、現社長の木村弘毅さんが作りました。写真共有アプリやゲームアプリからも分かるように、「コミュニケーション」という自分たちのコアコンピタンス(中核事業)でビジネスを拡大しています。軸がぶれておらず、一貫性がある会社だと思っています。
mixiは改悪に次ぐ改悪で人が離れただけだと思う
いまだにあれの全盛期ほど雰囲気の良いSNSは無かったかなあと思う
学生時代のリア友ともつながれる上にSNS上の友人も出来て、
楽しい思い出がいっぱいありました。
この記事へのコメント
mixi始めました(その子は現在15年来のリア友です)。
いつの間にか招待制度も廃れていき誰でも登録出来るようになったかと思えばハンゲのように
ソーシャルゲームメインの集まりになりつつあり・・・。
気付いたらログインすらしていません。Flash対応のゲームがほとんどサ終になりやることなくなったからってのと
これまた昔存在してたこの指とまれ(ゆびとま)のような同級生探しのツールとしてのmixiの役割がなくなったからってのもありますね。
FacebookやLINEでも人とのつながりは出来ますが、趣味のコミュニティとしての使い勝手はmixiの方がよく、今でもイベントの招集に使っています。
ちょっとしたつぶやきを匿名でも出来るTwitterの浸透力が凄まじかったのが誤算でしたかね?
やはりワールドワイドに色んなメディアとつながっている方に流れ、次第にmixiを更新するマイミクも減ってしまいましたが、もう少しやりようはあったのかもしれません。
自由に参加出来るようになってからは、質の悪いユーザーが増えてしまって、途中で足跡機能を廃止したり戻したり、色々迷走した結果、初期からいたコアなユーザーは離れてしまった。
趣味で繋がった人も多くて楽しかったな。
この記事へのその他のコメント
名無しさん
2日前
俺も初期の頃誘われて、ちょっとやってたな。
初期の頃は、紹介がないと入会できない完全会員制なのが売りだったのが、ちょっとした優越感に浸れてよかった。
足跡機能も新たな出会いがあったりで、これもいい機能だった。
それが会員制じゃなくなったら、他と差別化が図れなくなって、あっという間に埋没したな。
足跡機能も廃止したり、復活したり、迷走甚だしかった。
名無しさん
2日前
招待制を廃止した辺りから変な輩が入り込み読み逃げ禁止とかが多く成った。
それまではコミュニティでオフ会を開き全国から集まり楽しかった思い出ばかりでした。
mixiで出合い結婚した人も居ます、もう15年近くやって無いな!
名無しさん
2日前
ユーザー視点では「足あと」機能が無くなった時に潮目が大きく変わるのを感じた。後で復活したが手遅れ。
運営的にはその時点で危機感があったから踏み切ったんだと思うがユーザーの求めるものを完全に見誤ったな。
コミュニティ機能などはFacebookでは代用できない有用なものだったしmixiが生き残る道もあったと思うが。惜しい。
名無しさん
2日前
足跡廃止よりも、呟き機能がいらんかった。
あれを導入したせいで、日記を書く人がいなくなり、コメントしないでいいねだけ押す人が増え、言葉の交流が無くなった。
mixiの良さは日記とコミュニティでの交流だったよ。
他のSNSのいらん機能を増やした結果、つまらなくなり他に流れた。
名無しさん
2日前
雰囲気良かったん、懐かしいですね〜。
今改めてログインしてみると、ほとんど皆ログインして無くて寂しかったです。
〇〇好き集まれ♪みたいなコミュニティがいっぱいあって、いい出会いもたくさんあったのが良い思い出です。
紹介文とかも皆個性ある文書いてくれたり(^^)
今のTwitterやInstagramには到底真似できない、優しい雰囲気のmixi時代が懐かしい。
青春だったなぁ〜。
名無しさん
1日前
招待性の廃止と一番は足あと機能の廃止が決定かなー。
あれで引き波のように皆去っていった。
ミクシィで旧友とつながったり、趣味の仲間が出来たり、彼女が出来たり、独身時代の良い思い出です。
名無しさん
6時間前
途中で金になるゲームに力を入れ出した印象ですね。
他の方も書かれていますが、mixiらしさがなくなった。
稼ぐにはしょうがなかったのでしょうが、GREEとかモバゲみたいになってしまって、次第に開かなくなりましたね。
スマートフォンへ移行していた時期でもあるので、そのまま存在自体も忘れていった…
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