
お金、時間、人間関係、仕事、遊び……。一度きりの人生、やりたいことを自由にやるべきなのに、気づけば「我慢の奴隷」になっている私たち。そこから脱出するためのヒントを教えてくれるのは、ホリエモンこと堀江貴文氏の最新刊『破戒のススメ』だ。「郊外のマンションより、オフィス近くの安アパートに住め」と語る堀江氏。その納得のワケを語ってくれた。睡眠時間をムダと思った奴が負ける
メルマガやSNSで多忙な毎日の様子を発信していると、「堀江さんはいつ寝てるんですか?」と、聞かれることがある。どうやら一部の人には、僕は夜も寝ないで行動しまくっていると思われているらしい。いやいや、普通に夜ぐっすり寝ているよ、と答える。どんなに多忙でも、1日7時間は睡眠時間を確保している。朝早い用事が入っていても、5~6時間は眠るように時間をつくる。一般のビジネスマンより睡眠時間は少し長いと思うが、起きている時間はすべてフル活用できるのだから問題ない。
睡眠時間を軽視してはいけない。睡眠不足は自律神経を乱し、うつ病や心筋梗塞など、いくつもの病気を誘発する。病気予防は、睡眠時間の確保が第一だ。
最適化した1日の時間は、仕事や遊びだけでなく睡眠にも配分してほしい。楽しいことを100%楽しみつくすには、「寝てなくてだるい」状態であってはならないはずだ。眠たい頭では、パフォーマンスの何割かは確実に落ちる。
僕が睡眠時間を大事にするのは、言うまでもなく、ビジネスや遊びのレベルを最高の状態にキープするためだ。睡眠中、人は浅い睡眠と深い睡眠を1、2時間のサイクルで繰り返しているという。
深い眠り(ノンレム睡眠)の間に、脳内では昼間の短期記憶が整理され、浅い眠り(レム睡眠)のときに、長期記憶への調整が行われる。つまり、起きているときの体験を再現・活用するには、睡眠中の記憶固定化が不可欠なのだ。
自分の適正な睡眠時間を知っておく
個人差はあるけれど、僕の場合、睡眠が5時間以下だと記憶力が落ちる。しっかり8時間寝れば、長い文章や数式もはっきりと覚えていられる。書評の仕事での読書や、近年挑んだ東大受験では、やはりまとまった時間眠ると成果は高かった。自分にとって、ちょうどいい睡眠時間を知っておくのは人生の価値を高める基本中の基本だ。
どんどん動き回る意欲は大切だが、睡眠だけはしっかり取ろう! いまどき睡眠時間の短さを競うのは自殺行為に等しい。せっかく覚えたことが脳内に残ってくれないなら、起きている時間をムダにしたようなもの。人生の価値もクソもない。
つまらない飲み会や小銭稼ぎの残業は、さっさと切りあげて眠りに備えよう。「付き合いが悪いやつだ」という声なんか、まるっきり無視していい。
睡眠時間が充実していると、ムダな時間も充実させることができる。
サラリーマンの睡眠時間を妨げている一つの要因は、通勤時間だと思う。コロナ禍でリモートワークを行う企業が増えたとはいえ、まだまだ「会社にいてナンボ」という昭和の企業体質に苦しめられている人は多いだろう。
家賃が安いからと、勤め先から遠いところに住んでいる人は少なくない。しかし毎月数万円の節約のために早朝の満員電車に乗り、通勤に何時間も奪われる毎日は、大変なストレスのはずだ。睡眠時間を犠牲にして会社の遠くに住んでいる人は、稼ぎも少ない。僕は「通勤に往復2時間かかる場合、給料は20%低くなる」と考えている。
つまり2時間、満員電車で通勤している年収400万円のサラリーマンは、会社のすぐそばに住めば、500万円以上を稼げるポテンシャルがあるのだ。通勤時間のストレスが、100万円分の稼ぎを消耗させているといえる。
イギリスの研究によると、満員電車にスシ詰めで乗っているときの体感ストレスは、銃弾や砲弾がいつ飛んでくるかわからない戦場の兵士が受けるストレスと、ほぼ同じなのだそうだ。そんな過重な心労と引き換えにできるほど、素晴らしい環境に住んでいるだろうか?
東京の港区でも千代田区でも、探せば月3万程度のアパートは見つかる。シェアハウス選びも、よりどりみどりだ。命まで危険にさらすストレスを軽くできるなら、狭い部屋でもいいのではないか。許可されるなら会社に泊まりこんでもいい。
「職住近接」という考えがあるように、職場の近くに住むのが最善策だ。安アパートに住むのが嫌、などという意見もあるけれど、見栄とかプライドにこだわって、いいことは何もない。結果的に、メンタルケアの面ではマイナスになる。
満足なだけ眠り、不要不急を楽しみきる! それがコロナを避ける、一番の免疫力にもなるだろう。
ホリエモンに久しぶりに完全同意する。
これからの時代、副業も許されるようになっていくだろうし、通勤に往復2時間とか掛けている位なら会社の近くに住んで、通勤時間を副業に使った方が良い。
あるいは勉強など学びの時間にしても良い。
何も生まない2時間と、少なくても稼ぐ2時間や学ぶ2時間、どちらが良いかは価値観もあるだろうけど人生ムダに使うのか考えたいですね。
この記事へのコメント

給与は都内ほど高くならないだろうが、通勤時間も短く快適。
余った時間で副業すれば、それなりに稼げると思ってる。
まぁ上手くいくかは分からんが。それでもストレス考えれば転職して良かったと思う。

家は寝るだけ。
遊びと仕事で跳ね回ってた方がそりゃいいよ。結局、1日1〜2時間で、週5〜10時間違えば、睡眠時間だって仕事時間だって大違いだからね。
あとオフィスの近くだと仕事が切りがいいとこまで自分のペースでできるんだよ。長距離だとどうしても電車やらバスの都合のいい時間は限られるから、予想以上に仕事にとらわれる。
私も若い頃はちょい高めで狭いところ、歩いて15分ぐらいのところに住んでいた。まぁ子供ができるとそうは行かない。

仕事のための通勤という概念が無くなれば、都心の家賃の非常に高いエリアからの離脱も叶うから一石二鳥なんだけどね。
毎日満員電車にすし詰め状態で1時間以上も通勤に費やすこと以上にストレスのほうが心配になりますよね。
不眠に悩むサラリーマンも多いから心配ですね。
この記事へのその他のコメント
名無しさん
2時間前
倉庫みたいなまともな住居環境が整ってない、ただ寝るスペースがあるだけだと3万円であります
どこでも寝れる人なら良いですが、神経質な人はまず無理ですね
中途半端に家賃の高い場所に住むくらいならホテルの長期滞在プランの方が安かったりします
名無しさん
35分前
別に今回は堀江さんの話としてファミリー向けの話でもない。
実際にうつ病と睡眠不足の関係は密接だ。
ストレスがかかっても脳のバランスが崩れてしまって回復出来ないのは所まで行くのは、睡眠時間が足りないからだ。
十分な睡眠でのうつ病の予防効果は高い。
その他にも自分の今日の仕事を振り返る時間、改善点の振り返り、新しい知識や現在取り組んでいる事の関連知識の習得にも時間は使える。
時間はお金より価値が高い。
名無しさん
20分前
今回のコロナ禍で在宅勤務になったことで、通勤時間がなくなることのメリットを痛感してます。まあ、在宅勤務にもデメリットはあるけど総合的に見て自分にとってはプラスの方が大きい。3万円はちょっと極端だけどバランス考えて環境作れば十分メリットは享受できるでしょうね
名無しさん
2時間前
5万の部屋は窓すら無くて、ベッドしか置けない地下室でした
天気が分からないのと、物凄い湿気でスーツがカビだらけでした
勤務地の近くであれば10万は見ておかないと、人間らしい生活は無理でしょう
名無しさん
1時間前
東京都内だと最低8万出せば会社に近くてそれなりに寝れる部屋が借りれる
通勤2時間になっても5万はするし(部屋は格段によくなるけど)通勤時間を抑えるのはコスパ高いがそれが言えるのは子供ができるまでの話
それまでにいかに上を目指せるかが重要
大前提として頑張れば1千万超を狙える職場、業種での話だけどね
名無しさん
2時間前
飲み歩いたり女遊びしたりは個人の趣向
それが人生の楽しみみたいな人だけがとことんやれば良いだけ
とりあえず通勤時間はただの時間の浪費と心身への負担なので全ての人が避けるべき対象
また住居についてもシェアハウスや学生寮みたいな環境が平気な人は激安物件で良いし、物音や衛生に敏感な人は高い家賃を払って環境の良い場所に住むしかない
名無しさん
2時間前
安アパートだと住人の民度もそれなりに低くなるから、ある程度のとこに住まないとそれこそストレスフルになるんだよな〜。
そうすると都内だと平気で10万オーバーする。
オフィス近くに住んで、通勤時間をそのまま残業に充てられれば収入増やせる人なら良いけど、ならない人なら高収入の会社に転職しなければ無理。
副業やバイトっていう手もあるけど、朝の通勤2時間をバイトに充てて終業後2時間バイトに充てるなんて皆が皆んな上手くいかないでしょ。
通勤時間で収入増やせるロジックは条件付き限定的ですね。
睡眠不足の考えは間違ってませんが。

価格: 1,430円 レビュー評価:5 レビュー数:1
<p>「破戒」。この二文字を見て、文豪・島崎藤村の代表作を思い起こした人は多いだろう。<br /> しかし、その意味に思いを巡らせたことのある人はどれくらいいるだろうか。<br /> 破戒とは、文字通り「戒め」、つまり特定の行動を制限する縛りを「破る」ことだ。<br /> 小説『破戒』の中では、父親から被差別部落出身であることを隠すよう戒められてきた小学校教師が、さまざまな人生経験ののち、生徒に出自を告白することで過去の自分と決別し、新たな人生を踏み出す自己再生の物語として描かれる。<br /> 明治時代に書かれたこの小説のテーマと時代性は異なるが、根本的な構造が同じで、令和の日本においていま
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